Apacheチューニング〜必要のないモジュールを削る〜
「Apacheに組み込まれているモジュール一覧が知りたい」Tipsでは,組み込まれるモジュールについて触れた。さらにそれぞれのモジュールの役割りを知ることで,Apacheのチューニングをすることができる。ここでは,スリムなApacheにする方法の1つとして使用しない機能(モジュール)を省く方法を解説していこう。
次の表に,代表的なモジュールを挙げてみた。Red Hat Linux,Turbolinuxなどのディストリビューションでは,ほかにも多くのモジュールが組み込まれていることと思うが,ここではソースからのコンパイルで組み込まれるものを中心に挙げてる。
表■代表的なモジュール一覧 |
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この中で,明らかに使用しないと思われる機能は,モジュールで組み込む必要がないだろう。次のように設定ファイルを編集すれば組み込まれなくなる。
Red HatのRPMパッケージであれば,
# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf
ソースからのコンパイルであれば,
# vi /usr/local/apache/conf/httpd.conf
を編集する。
注意しなければならないのは,「Apacheに組み込まれているモジュール一覧が知りたい」Tipsで紹介したように「LoadModule」と「AddModule」が組になっていることだ。例えばmod_autoindexを組み込まないようにしたい場合には,次の2行をコメントアウトすればよい。
〜中略〜 ............. #LoadModule autoindex_module /usr/libexec/apache/mod_autoindex.so ............. 〜中略〜 #AddModule mod_autoindex.c |
もちろん編集後には,次のようにhttpdを再起動することを忘れずに。
Red HatのRPMパッケージであれば,
# /etc/rc.d/init.d/httpd restart
ソースからのコンパイルであれば,
# /usr/local/apache/bin/apachectl restart