●DHCPサーバの設定方法(Rocky 8)
参照URL:DHCP : サーバーの設定
DHCPサーバをインストールします。
●DHCPサーバの設定方法:冗長化(Rocky 8)
参照URL:DHCPサーバの冗長化設定 (Failover設定)
DHCPサーバをインストールします。
特にクライアントからの時間枠の要求がなければ、21600秒の間、IPアドレスが貸し出されます。
要求があった場合に最大限許される貸し出し時間は 43200秒です。
また、サーバはクライアントに255.255.255.0をサブネットマスクとして用い、192.168.0.255をブロードキャストアドレスとして用い、192.168.0.254をゲートウェイとして用い、192.168.0.7及び192.168.0.8をDNSサーバとして用いるように「アドバイス」します。
下記は、特定のIPアドレスをクライアントのMACアドレスに応じて割り当てることもできます。
つまり特定のクライアントにはスタティックなIPアドレスを与え(サーバ等)、他には動的なIPを与える(ラップトップユーザなど)ことができます。
他にもたくさんのオプションがあります。
winsサーバのアドレスを与えたり、タイムサーバを教えたり、等です。
これらが必要な場合はdhcpd.confのマニュアルページを読んでください。
設定が終了したら、DHCPを起動します。
●複数のNICを持つサーバ上でDHCPを動作させる方法(Rocky 8)
複数のNICを持つサーバ上でDHCPを動作させるためには下記のようにします。
●割り当てられたIPアドレスの確認(Rocky 8)
問題なく起動すれば、接続されたクライアントに自動的にIPアドレスが割り当てられます。どのパソコンにどんなIPアドレスが割り当てられたか確認するには、
参照URL:13.2.2. リースデータベース
なお、データベース内の時刻はすべて現地時間でなく協定世界時(UTC)で表示されます。
注意
LANカードやLANボードを複数枚利用している場合は上記のみの設定ではエラーのためDHCPサーバが動作しません。これを解消するのは以下を参考にしてください。
もう1枚のLANボードのサブネットが10.0.0.0/24である場合、
●dhcpd.leasesが破損した場合の対応について(Rocky 8)
dhcpdは、貸し出しデータベースが存在していないと起動しません。この場合、/var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesという空のファイルを作成してください。
貸し出しデータベースが際限なく大きくなるのを防ぐため、このファイルは時々書き換えられます。まず、一時的な貸し出しデータベースが作成され、現在わかっている貸し出し記録がすべてそこにダンプされます。次に、古い貸し出しデータベースが/var/lib/dhcpd/dhcpd.leases~という名前に変更されます。最後に、新たに書き出された貸し出しデータベースが適切な場所に移動されます。
古い貸し出しデータベースの名前が変更された後、新しいデータベースが適切な場所に移動される前には間隔があるので、この間にdhcpdプロセスがkillされたりシステムがクラッシュすると、/var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesが存在しなくなる危険性があります。この場合dhcpdは起動しなくなり、手動での修復が必要になります。このとき新しい貸し出しファイルを単純に作成してはいけません。このようにすると、古い割り当てはすべて失われ混乱が生じることになります。その場合は、/var/lib/dhcpd/dhcpd.leases~を/var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesにリネームし、すなわち正しい古い貸し出しファイルを元に戻してから、dhcpdを起動してください。このようにすれば、正しい貸し出しファイルに復元することができます。
●DHCPサーバのクラスタ化(Rocky 8)
参考URL:DHCPサーバのクラスタ化
参考URL:ISC-DHCP DHCP Failover設定
参考URL:isc-dhcp-serverでdhcpサーバの冗長構成
dhcpdを2台のサーバにインストールします。
2台に共通の設定をします。
フェールオーバー試験。
セカンダリDHCPサーバを停止します。
フェールバック試験。
セカンダリDHCPサーバを起動します。
●DHCPサーバの設定方法(CentOS 7)
DHCPサーバをインストールします。
通常は IP アドレスをランダムに割り当てる方法でしょう。これには以下のような設定を用います。
特定の IP アドレスをクライアントの Ethernet アドレスに応じて割り当てることもできます。
設定が終了したら、DHCPを起動します。
●複数のNICを持つサーバ上でDHCPを動作させる方法(CentOS 7)
複数のNICを持つサーバ上でDHCPを動作させるためには下記のようにします。
●割り当てられたIPアドレスの確認(CentOS 7)
問題なく起動すれば、接続されたクライアントに自動的にIPアドレスが割り当てられます。どのパソコンにどんなIPアドレスが割り当てられたか確認するには、
参照URL:13.2.2. リースデータベース
なお、データベース内の時刻はすべて現地時間でなく協定世界時(UTC)で表示されます。
注意
LANカードやLANボードを複数枚利用している場合は上記のみの設定ではエラーのためDHCPサーバが動作しません。これを解消するのは以下を参考にしてください。
もう1枚のLANボードのサブネットが10.0.0.0/24である場合、
●dhcpd.leasesが破損した場合の対応について(CentOS 7)
dhcpdは、貸し出しデータベースが存在していないと起動しません。この場合、/var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesという空のファイルを作成してください。
貸し出しデータベースが際限なく大きくなるのを防ぐため、このファイルは時々書き換えられます。まず、一時的な貸し出しデータベースが作成され、現在わかっている貸し出し記録がすべてそこにダンプされます。次に、古い貸し出しデータベースが/var/lib/dhcpd/dhcpd.leases~という名前に変更されます。最後に、新たに書き出された貸し出しデータベースが適切な場所に移動されます。
古い貸し出しデータベースの名前が変更された後、新しいデータベースが適切な場所に移動される前には間隔があるので、この間にdhcpdプロセスがkillされたりシステムがクラッシュすると、/var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesが存在しなくなる危険性があります。この場合dhcpdは起動しなくなり、手動での修復が必要になります。このとき新しい貸し出しファイルを単純に作成してはいけません。このようにすると、古い割り当てはすべて失われ混乱が生じることになります。その場合は、/var/lib/dhcpd/dhcpd.leases~を/var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesにリネームし、すなわち正しい古い貸し出しファイルを元に戻してから、dhcpdを起動してください。このようにすれば、正しい貸し出しファイルに復元することができます。
●DHCPサーバのクラスタ化(CentOS 7)
参考URL:DHCPサーバのクラスタ化
参考URL:ISC-DHCP DHCP Failover設定
参考URL:isc-dhcp-serverでdhcpサーバの冗長構成
dhcpdを2台のサーバにインストールします。
2台に共通の設定をします。
フェールオーバー試験。
セカンダリDHCPサーバを停止します。
フェールバック試験。
セカンダリDHCPサーバを起動します。
参照URL:DHCP : サーバーの設定
DHCPサーバをインストールします。
# dnf install dhcp-server -y次に、DHCPサーバを設定するため/etc/dhcp/dhcpd.confを作成します。
# vi /etc/dhcp/dhcpd.conf
# ドメイン名指定
option domain-name "bigbang.mydns.jp";
# ネームサーバーのホスト名 または IP アドレス指定
option domain-name-servers 192.168.0.7, 192.168.0.8;
# デフォルト貸出期間
default-lease-time 86400;
# 最大貸出期間
max-lease-time 259200;
# 正当な DHCP サーバーであることの宣言
authoritative;
# ネットワークアドレスとサブネットマスク指定
subnet 192.168.0.0 netmask 255.255.255.0 {
# 貸し出す IP アドレスの範囲指定
range dynamic-bootp 192.168.0.181 192.168.0.190;
# ブロードキャストアドレス指定
option broadcast-address 192.168.0.255;
# ゲートウェイアドレス指定
option routers 192.168.0.254;
}
DHCPサーバの自動起動を設定します。
# systemctl enable --now dhcpdFirewalldを利用している時は、下記のようにDHCPサービスを許可します。
# firewall-cmd --add-service=dhcp success # firewall-cmd --runtime-to-permanent successDHCPサーバからリースされたIPアドレスは下記コマンドで確認できます。
# cat /var/lib/dhcpd/dhcpd.leases
●DHCPサーバの設定方法:冗長化(Rocky 8)
参照URL:DHCPサーバの冗長化設定 (Failover設定)
DHCPサーバをインストールします。
# dnf install dhcp-server -y次に、DHCPサーバを設定するため/etc/dhcp/dhcpd.confを作成します。
※DHCPサーバ1台目 # vi /etc/dhcp/dhcpd.conf log-facility local6; failover peer "bigbang-dhcpd" { primary; address 192.168.0.8; port 520; peer address 192.168.0.7; peer port 519; max-response-delay 60; max-unacked-updates 10; mclt 3600; split 128; load balance max seconds 3; } include "/etc/dhcp/dhcpd.conf.master"; ※DHCPサーバ2台目 # vi /etc/dhcp/dhcpd.conf log-facility local6; failover peer "bigbang-dhcpd" { secondary; address 192.168.0.7; port 519; peer address 192.168.0.8; peer port 520; max-response-delay 60; max-unacked-updates 10; mclt 3600; load balance max seconds 3; } include "/etc/dhcp/dhcpd.conf.master"; # log-facility local6;を設定したので(※DHCPサーバ2台とも設定) # vi /etc/rsyslog.conf *.info;mail.none;authpriv.none;cron.none /var/log/messages ↓ *.info;mail.none;authpriv.none;cron.none;local16,* /var/log/messages # systemctl restart rsyslog/etc/dhcp/dhcpd.conf.masterを作成します。
# vi /etc/dhcp/dhcpd.conf.master
option domain-name "bigbang.dyndns.org";
option domain-name-servers saru.bigbang.dyndns.org, tori.bigbang.dyndns.org;
default-lease-time 21600;
max-lease-time 43200;
ddns-update-style none;
authoritative;
subnet 192.168.0.0 netmask 255.255.255.0 {
option domain-name "bigbang.dyndns.org";
option routers 192.168.0.254;
option subnet-mask 255.255.255.0;
option broadcast-address 192.168.0.255;
option ntp-servers 192.168.0.254;
option domain-name-servers 192.168.0.8, 192.168.0.7;
pool {
failover peer "bigbang-dhcpd";
range 192.168.0.51 192.168.0.80;
deny dynamic bootp clients;
}
}
# systemctl restart dhcpd
Firewallで519及び520番ポートを開放します。
# firewall-cmd --add-port=519-520/tcp --permanent # firewall-cmd --reloadこうするとDHCPサーバがクライアントに与えるIPアドレスは、192.168.0.51-192.168.0.80の範囲となります。
特にクライアントからの時間枠の要求がなければ、21600秒の間、IPアドレスが貸し出されます。
要求があった場合に最大限許される貸し出し時間は 43200秒です。
また、サーバはクライアントに255.255.255.0をサブネットマスクとして用い、192.168.0.255をブロードキャストアドレスとして用い、192.168.0.254をゲートウェイとして用い、192.168.0.7及び192.168.0.8をDNSサーバとして用いるように「アドバイス」します。
下記は、特定のIPアドレスをクライアントのMACアドレスに応じて割り当てることもできます。
host haagen {
hardware ethernet 08:00:2b:4c:59:23;
fixed-address 192.168.0.222;
}
このようにするとIPアドレス192.168.0.222がMACアドレス08:00:2b:4c:59:23を持ったクライアントに割り当てられます。これらを適当に混ぜる事もできます。
つまり特定のクライアントにはスタティックなIPアドレスを与え(サーバ等)、他には動的なIPを与える(ラップトップユーザなど)ことができます。
他にもたくさんのオプションがあります。
winsサーバのアドレスを与えたり、タイムサーバを教えたり、等です。
これらが必要な場合はdhcpd.confのマニュアルページを読んでください。
設定が終了したら、DHCPを起動します。
# systemctl restart dhcpd
●複数のNICを持つサーバ上でDHCPを動作させる方法(Rocky 8)
複数のNICを持つサーバ上でDHCPを動作させるためには下記のようにします。
# cp /usr/lib/systemd/system/dhcpd.service /etc/systemd/system/
# vi /etc/systemd/system/dhcpd.service
ExecStart=/usr/sbin/dhcpd -f -cf /etc/dhcp/dhcpd.conf -user dhcpd -group dhcpd --no-pid <your_interface_name(s)>
# systemctl --system daemon-reload
# systemctl restart dhcpd.service
これで問題なく動作します。
●割り当てられたIPアドレスの確認(Rocky 8)
問題なく起動すれば、接続されたクライアントに自動的にIPアドレスが割り当てられます。どのパソコンにどんなIPアドレスが割り当てられたか確認するには、
$ cat /var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesとしてください。
参照URL:13.2.2. リースデータベース
なお、データベース内の時刻はすべて現地時間でなく協定世界時(UTC)で表示されます。
注意
LANカードやLANボードを複数枚利用している場合は上記のみの設定ではエラーのためDHCPサーバが動作しません。これを解消するのは以下を参考にしてください。
もう1枚のLANボードのサブネットが10.0.0.0/24である場合、
subnet 10.0.0.0 netmask 255.255.255.0 {
}
としてください。これで問題なく動作します。
●dhcpd.leasesが破損した場合の対応について(Rocky 8)
dhcpdは、貸し出しデータベースが存在していないと起動しません。この場合、/var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesという空のファイルを作成してください。
貸し出しデータベースが際限なく大きくなるのを防ぐため、このファイルは時々書き換えられます。まず、一時的な貸し出しデータベースが作成され、現在わかっている貸し出し記録がすべてそこにダンプされます。次に、古い貸し出しデータベースが/var/lib/dhcpd/dhcpd.leases~という名前に変更されます。最後に、新たに書き出された貸し出しデータベースが適切な場所に移動されます。
古い貸し出しデータベースの名前が変更された後、新しいデータベースが適切な場所に移動される前には間隔があるので、この間にdhcpdプロセスがkillされたりシステムがクラッシュすると、/var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesが存在しなくなる危険性があります。この場合dhcpdは起動しなくなり、手動での修復が必要になります。このとき新しい貸し出しファイルを単純に作成してはいけません。このようにすると、古い割り当てはすべて失われ混乱が生じることになります。その場合は、/var/lib/dhcpd/dhcpd.leases~を/var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesにリネームし、すなわち正しい古い貸し出しファイルを元に戻してから、dhcpdを起動してください。このようにすれば、正しい貸し出しファイルに復元することができます。
●DHCPサーバのクラスタ化(Rocky 8)
参考URL:DHCPサーバのクラスタ化
参考URL:ISC-DHCP DHCP Failover設定
参考URL:isc-dhcp-serverでdhcpサーバの冗長構成
dhcpdを2台のサーバにインストールします。
2台に共通の設定をします。
# cat /etc/dhcp/conf.d/dynamic-lease.conf
option domain-name "【ドメイン名】";
option domain-name-servers DNSサーバ1, DNSサーバ2, DNSサーバ3;
default-lease-time 21600;
max-lease-time 43200;
subnet 【ネットワークアドレス】 netmask 【サブネットマスク】 {
pool {
failover peer "【クラスタルール名】";
range 【開始アドレス】 【終了アドレス】;
deny dynamic bootp clients;
}
option routers 【ルータのIPアドレス】;
option subnet-mask 【サブネットマスク】;
option broadcast-address 【ブロードキャストアドレス】;
option ntp-servers 【NTPサーバアドレス】;
}
プライマリDHCPサーバ側の設定。
# vi /etc/dhcp/dhcpd.conf
## Global setting
ddns-update-style none;
one-lease-per-client true;
authoritative;
log-facility local6;
## Failover setting
failover peer "【クラスタルール名】" {
primary;
address 【プライマリDHCPサーバのアドレス】;
port 519;
peer address 【セカンダリDHCPサーバのアドレス】;
peer port 520;
max-response-delay 60;
max-unacked-updates 10;
mclt 300;
split 128;
load balance max seconds 3;
}
include "/etc/dhcp/conf.d/dynamic-lease.conf";
セカンダリDHCPサーバ側の設定。
ddns-update-style none;
one-lease-per-client true;
authoritative;
log-facility local6;
failover peer "【クラスタルール名】" {
secondary;
address 【セカンダリDHCPサーバのアドレス】;
port 520;
peer address 【プライマリDHCPサーバのアドレス】;
peer port 519;
max-response-delay 60;
max-unacked-updates 10;
}
include "/etc/dhcp/conf.d/dynamic-lease.conf";
syslog関連の設定。
# vi /etc/rsyslog.d/40-dhcpd.conf # HCP-SERVER local6.* /var/log/dhcpd.log # touch /var/log/dhcpd.log2台とも再起動します。
# systemctl restart rsyslog # systemctl restart dhcpd
フェールオーバー試験。
セカンダリDHCPサーバを停止します。
# systemctl stop dhcpd ← セカンダリDHCPサーバの停止 セカンダリDHCPサーバでのログ出力 failover peer 【クラスタルール名】: I move from normal to communications-interrupted
フェールバック試験。
セカンダリDHCPサーバを起動します。
# systemctl start dhcpd ← セカンダリDHCPサーバの起動 セカンダリDHCPサーバでのログ出力 failover peer 【クラスタルール名】: peer moves from normal to normal Wrote 30 leases to leases file. failover peer 【クラスタルール名】: I move from communications-interrupted to normal balancing pool 55ec1267hhb0 192.168.0.0/24 total 30 free 8 backup 13 lts -2 max-own (+/-)2 balanced pool 55ec1267hhb0 192.168.0.0/24 total 30 free 8 backup 13 lts -2 max-misbal 3 Sending updates to 【クラスタルール名】. プライマリDHCPサーバでのログ出力 Internet Systems Consortium DHCP Server 4.2.5 Copyright 2004-2013 Internet Systems Consortium. All rights reserved. For info, please visit https://www.isc.org/software/dhcp/ Wrote 30 leases to leases file. Listening on LPF/eth1/00:0c:29:b9:cd:58/192.168.0.0/24 Sending on LPF/eth1/00:0c:29:b9:cd:58/192.168.0.0/24 Sending on Socket/fallback/fallback-net failover peer 【クラスタルール名】: I move from normal to startup failover peer 【クラスタルール名】: peer moves from normal to communications-interrupted failover peer 【クラスタルール名】: I move from startup to normal balancing pool 558av2879870 192.168.0.0/24 total 30 free 8 backup 13 lts 2 max-own (+/-)2 balanced pool 558av2879870 192.168.0.0/24 total 30 free 10 backup 11 lts 0 max-misbal 3 Sending updates to 【クラスタルール名】. failover peer 【クラスタルール名】: peer moves from communications-interrupted to normal
●DHCPサーバの設定方法(CentOS 7)
DHCPサーバをインストールします。
# yum install dhcp次に、DHCPサーバを設定するため/etc/dhcp/dhcpd.confを作成します。
通常は IP アドレスをランダムに割り当てる方法でしょう。これには以下のような設定を用います。
subnet 192.168.0.0 netmask 255.255.255.0 {
range 192.168.0.101 192.168.0.200;
default-lease-time 86400;
max-lease-time 259200;
option subnet-mask 255.255.255.0;
option broadcast-address 192.168.0.255;
option routers 192.168.0.254;
option domain-name-servers 192.168.0.254;
option domain-name "space.local";
}
こうすると DHCP サーバがクライアントに与える IP アドレスは192.168.0.101-192.168.0.200 の範囲となります。特にクライアントからの時間枠の要求がなければ、86400秒の間 IP アドレスが貸し出されます。要求があった場合に最大限許される貸し出し時間は 259200 秒です。またサーバはクライアントに 255.255.255.0 をサブネットマスクとして用い、192.168.0.255 をブロードキャストアドレスとして用い、192.168.0.254 をゲートウェイとして用い、 192.168.0.254 を DNS サーバとして用いるように「アドバイス」します。
特定の IP アドレスをクライアントの Ethernet アドレスに応じて割り当てることもできます。
host haagen {
hardware ethernet 08:00:2b:4c:59:23;
fixed-address 192.168.0.222;
}
このようにすると IP アドレス 192.168.0.222 が Ethernet アドレス 08:00:2b:4c:59:23 を持ったクライアントに割り当てられます。これらを適当に混ぜる事もできます。つまり特定のクライアントにはスタティックな IP アドレスを与え(サーバなど)、他には動的な IP を与える(ラップトップユーザなど)ことができます。他にもたくさんのオプションがあります。wins サーバのアドレスを与えたり、タイムサーバを教えたり、などです。これらが必要な場合は dhcpd.conf のマニュアルページを読んでください。
設定が終了したら、DHCPを起動します。
# systemctl restart dhcpd
●複数のNICを持つサーバ上でDHCPを動作させる方法(CentOS 7)
複数のNICを持つサーバ上でDHCPを動作させるためには下記のようにします。
# cp /usr/lib/systemd/system/dhcpd.service /etc/systemd/system/
# vi /etc/systemd/system/dhcpd.service
ExecStart=/usr/sbin/dhcpd -f -cf /etc/dhcp/dhcpd.conf -user dhcpd -group dhcpd --no-pid <your_interface_name(s)>
# systemctl --system daemon-reload
# systemctl restart dhcpd.service
これで問題なく動作します。
●割り当てられたIPアドレスの確認(CentOS 7)
問題なく起動すれば、接続されたクライアントに自動的にIPアドレスが割り当てられます。どのパソコンにどんなIPアドレスが割り当てられたか確認するには、
$ cat /var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesとしてください。
参照URL:13.2.2. リースデータベース
なお、データベース内の時刻はすべて現地時間でなく協定世界時(UTC)で表示されます。
注意
LANカードやLANボードを複数枚利用している場合は上記のみの設定ではエラーのためDHCPサーバが動作しません。これを解消するのは以下を参考にしてください。
もう1枚のLANボードのサブネットが10.0.0.0/24である場合、
subnet 10.0.0.0 netmask 255.255.255.0 {
}
としてください。これで問題なく動作します。
●dhcpd.leasesが破損した場合の対応について(CentOS 7)
dhcpdは、貸し出しデータベースが存在していないと起動しません。この場合、/var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesという空のファイルを作成してください。
貸し出しデータベースが際限なく大きくなるのを防ぐため、このファイルは時々書き換えられます。まず、一時的な貸し出しデータベースが作成され、現在わかっている貸し出し記録がすべてそこにダンプされます。次に、古い貸し出しデータベースが/var/lib/dhcpd/dhcpd.leases~という名前に変更されます。最後に、新たに書き出された貸し出しデータベースが適切な場所に移動されます。
古い貸し出しデータベースの名前が変更された後、新しいデータベースが適切な場所に移動される前には間隔があるので、この間にdhcpdプロセスがkillされたりシステムがクラッシュすると、/var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesが存在しなくなる危険性があります。この場合dhcpdは起動しなくなり、手動での修復が必要になります。このとき新しい貸し出しファイルを単純に作成してはいけません。このようにすると、古い割り当てはすべて失われ混乱が生じることになります。その場合は、/var/lib/dhcpd/dhcpd.leases~を/var/lib/dhcpd/dhcpd.leasesにリネームし、すなわち正しい古い貸し出しファイルを元に戻してから、dhcpdを起動してください。このようにすれば、正しい貸し出しファイルに復元することができます。
●DHCPサーバのクラスタ化(CentOS 7)
参考URL:DHCPサーバのクラスタ化
参考URL:ISC-DHCP DHCP Failover設定
参考URL:isc-dhcp-serverでdhcpサーバの冗長構成
dhcpdを2台のサーバにインストールします。
2台に共通の設定をします。
# cat /etc/dhcp/conf.d/dynamic-lease.conf
option domain-name "【ドメイン名】";
option domain-name-servers DNSサーバ1, DNSサーバ2, DNSサーバ3;
default-lease-time 21600;
max-lease-time 43200;
subnet 【ネットワークアドレス】 netmask 【サブネットマスク】 {
pool {
failover peer "【クラスタルール名】";
range 【開始アドレス】 【終了アドレス】;
deny dynamic bootp clients;
}
option routers 【ルータのIPアドレス】;
option subnet-mask 【サブネットマスク】;
option broadcast-address 【ブロードキャストアドレス】;
option ntp-servers 【NTPサーバアドレス】;
}
プライマリDHCPサーバ側の設定。
# vi /etc/dhcp/dhcpd.conf
## Global setting
ddns-update-style none;
one-lease-per-client true;
authoritative;
log-facility local6;
## Failover setting
failover peer "【クラスタルール名】" {
primary;
address 【プライマリDHCPサーバのアドレス】;
port 519;
peer address 【セカンダリDHCPサーバのアドレス】;
peer port 520;
max-response-delay 60;
max-unacked-updates 10;
mclt 300;
split 128;
load balance max seconds 3;
}
include "/etc/dhcp/conf.d/dynamic-lease.conf";
セカンダリDHCPサーバ側の設定。
ddns-update-style none;
one-lease-per-client true;
authoritative;
log-facility local6;
failover peer "【クラスタルール名】" {
secondary;
address 【セカンダリDHCPサーバのアドレス】;
port 520;
peer address 【プライマリDHCPサーバのアドレス】;
peer port 519;
max-response-delay 60;
max-unacked-updates 10;
}
include "/etc/dhcp/conf.d/dynamic-lease.conf";
syslog関連の設定。
# vi /etc/rsyslog.d/40-dhcpd.conf # HCP-SERVER local6.* /var/log/dhcpd.log # touch /var/log/dhcpd.log2台とも再起動します。
# systemctl restart rsyslog # systemctl restart dhcpd
フェールオーバー試験。
セカンダリDHCPサーバを停止します。
# systemctl stop dhcpd ← セカンダリDHCPサーバの停止 セカンダリDHCPサーバでのログ出力 failover peer 【クラスタルール名】: I move from normal to communications-interrupted
フェールバック試験。
セカンダリDHCPサーバを起動します。
# systemctl start dhcpd ← セカンダリDHCPサーバの起動 セカンダリDHCPサーバでのログ出力 failover peer 【クラスタルール名】: peer moves from normal to normal Wrote 30 leases to leases file. failover peer 【クラスタルール名】: I move from communications-interrupted to normal balancing pool 55ec1267hhb0 192.168.0.0/24 total 30 free 8 backup 13 lts -2 max-own (+/-)2 balanced pool 55ec1267hhb0 192.168.0.0/24 total 30 free 8 backup 13 lts -2 max-misbal 3 Sending updates to 【クラスタルール名】. プライマリDHCPサーバでのログ出力 Internet Systems Consortium DHCP Server 4.2.5 Copyright 2004-2013 Internet Systems Consortium. All rights reserved. For info, please visit https://www.isc.org/software/dhcp/ Wrote 30 leases to leases file. Listening on LPF/eth1/00:0c:29:b9:cd:58/192.168.0.0/24 Sending on LPF/eth1/00:0c:29:b9:cd:58/192.168.0.0/24 Sending on Socket/fallback/fallback-net failover peer 【クラスタルール名】: I move from normal to startup failover peer 【クラスタルール名】: peer moves from normal to communications-interrupted failover peer 【クラスタルール名】: I move from startup to normal balancing pool 558av2879870 192.168.0.0/24 total 30 free 8 backup 13 lts 2 max-own (+/-)2 balanced pool 558av2879870 192.168.0.0/24 total 30 free 10 backup 11 lts 0 max-misbal 3 Sending updates to 【クラスタルール名】. failover peer 【クラスタルール名】: peer moves from communications-interrupted to normal