Linuxの起動時間を短縮するには

 Vine Linux 2.1.5やRed Hat Linux 7.1などのディストリビューションでは、起動時にハードウェアの変更をチェックして、追加もしくは取り外されたハードウェアに関連した設定を変更するツール「kudzu」を実行する(Turbolinux 7はkudzuがオフになっている)。kudzuは、ハードウェアの変更を調べるために10秒以上の時間をかける(システムによって異なる)ので、起動時間が余計にかかってしまう。

 従って、ハードウェアをあまり変更しないシステムであれば、Linux起動時にkudzuを実行しないようにすれば起動時間を短縮できることになる。

 まず、Linux起動時にkudzuが実行される設定になっているかどうかを調べよう。VineやRed Hatはntsysvコマンドで、Turbolinuxはturboserviceコマンドで調べることができる。また、実行のオン/オフもこれらのコマンドで設定可能だ。

Red Hat Linux 7.1で実行したntsysvコマンド。konコマンドの実行後でないと、ボタンの文字が化けてしまう

 また、rootでログインしてchkconfigコマンドを実行しても調べることができる。

# chkconfig --list kudzu
kudzu           0:オフ 1:オフ 2:オフ 3:オフ 4:オン 5:オン 6:オフ

 chkconfigコマンドでは、各サービスの実行のオン/オフを変更することもできる。kudzuをオンにするには、以下のコマンドを実行する。

# chkconfig kudzu on
# chkconfig --list kudzu
kudzu           0:オフ 1:オフ 2:オフ 3:オン 4:オン 5:オン 6:オフ

 オフにするには、上記のコマンドの「on」の部分を「off」にすればいい。