ソースファイルで配布されているプログラムをインストールするには

 新しいプログラムやバージョンアップされて間もないプログラムは、RPMパッケージが用意されていないことが多い。そのような場合には、ソースファイルを入手して、自分でプログラムをコンパイルしてインストールする必要がある。

 とはいうものの、多くのプログラムでは環境設定のシェルスクリプトやMakefileが用意されているので、幾つかのコマンドを実行するだけだ。ここでは、オブジェクト指向言語Rubyの最新版(1.6.2)をインストールする例を紹介する。RubyのWebサイト(http://www.ruby-lang.org/)では、最新版のソースファイルが.gz形式で配布されているので、適当なディレクトリにダウンロードする。

 インストールの手順は、READMEなどのファイルに記述されていることが多いので、必ず目を通す必要がある。

 Rubyの場合は、以下のような手順でインストールを行うが、プログラムによってはオプションが必要なケースもある(例えば、日本語版のsambaの場合は./configureにオプションが必要)。

# tar zxf ruby-1.6.2.tar.gz
# cd ruby-1.6.2
# ./configure
# make
# make install
# make clean
# ruby -v
ruby 1.6.2 (2000-12-25) [i686-linux]

 なお、ここでは便宜上、すべての作業をrootで行ったが、実際にroot権限が必要なのは、make installコマンドを実行するときだけだ。