VMware上のX Window Systemを高解像度表示するには

 VMwareは、米国VMware Inc.(http://www.vmware.com/)が開発したPC/AT互換機をエミュレートする商用アプリケーションだ。VMwareのゲストOSとしてインストールしたLinuxを高解像度画面で使用するには、VMware ToolsというVMware専用のSVGAドライバが必要となる。VMware Toolsのインストールは、以下の手順で行う。

1. [Setting]メニューの[VMware Tools Install]を選択する

2. 確認のダイアログボックスが表示されるので、[Yes]ボタンをクリックする

3. 以下のコマンドを実行して、VMware Toolsを/tmpにコピーする

# cd /
# mount -t vfat /dev/fd0 /mnt
# cp /mnt/vmware-linux-tools.tar.gz /tmp
# umount /dev/fd0

4. /tmpに移動して、VMware Toolsのtarファイルを展開し、インストールする

# cd /tmp
# tar zxf vmware-linux-tools.tar.gz
# cd vmware-linux-tools
# ./install.pl

 install.plを実行すると、Linuxのディストリビューションを選択しなければならない。リストアップされるディストリビューションは、redhat、suse、caldera、mandrake、turbolinux、otherの6種類だ。VineLinuxの場合は、otherを選択するといい。

 以上の手順でインストールが終了しても、startxコマンドでX Window Systemを起動しようとするとエラーが発生してしまう。これは、米国で開発されたVMwareのSVGAドライバが、日本で開発されたX-TTを知らないことが原因だ。これを回避するには、/etc/X11/XF86Configファイルを修正して、TrueTypeフォントを使用しないようにすればいい。テキストエディタで/etc/X11/XF86Configを開き、

FontPath     "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType"

という行をコメントアウトする。

 ちなみに、VMwareのゲストOSのLinux上で画面解像度を変更するには、/etc/X11/XF86Configの「Section "Screen"」にある「Modes ××」を変更する。「Modes」の行は10数行あるが、1つを除いてコメントアウトされているはずだ。このコメントアウトされていないのが、現在有効になっている解像度になる。

 例えば、「Modes "1024x768"」が有効になっていれば、解像度は1024×768ドットになる。従って、有効にしたい解像度の行の「#」を消して、「#」の付いていない行に「#」を付ける。そして、X Window Systemを再起動すれば、解像度は変わる。

Windows 2000で動作するVMwareのゲストOSとしてTurbolinux Workstation 6.0をインストール。上記の設定を行った後、800×600ドットでX Window Systemを起動した(画像をクリックすると拡大します)