用語集
1〜4094までの4094個
「0」は「ヌルVLAN ID」と呼ばれ,優先度制御で利用するタグ付きMACフレームで指定する。このため「0」を指定したタグ付きMACフレームは,VLAN用のタグ付きMACフレームとして識別されない「4095」は予約値として確保されているため。実際に使われることはない。
64B/66B
64ビットの実データを66ビットに符号化する処理。データの誤りを見つけやすくする。
82m
500MHz・kmの伝送帯域を持つ光ファイバを使った場合の最大伝送距離,2000MHz・kmの場合は300mまで伝送できる。
8B/10B
8ビットの実データを10ビットに符号化する処理。ギガビット・イーサネットでも利用している。
ADSL
asymmetric digtal subscriber line。電話用銅線ケーブルを使った高速ディジタル伝送方式。上りと下りの伝送速度が非対称。
ASP
application service provider。グループウエアなどのアプリケーション・ソフトをデータ・センターなどで運用し,インターネット経由でユーザーが利用できるようにするサービス事業者。
ATM
非同期転送モード。セルと呼ぶ53バイトの固定長フォーマットでデータ転送する通信方式。
BGP-4
border gateway protocol version 4。主にプロバイダ間で経路情報を交換するために使うプロトコル。特徴は,差分情報だけを交換すること。
BPDU
bridge protocol data unit。ループを検出して論理的にループを切断するためのブロードキャスト・フレーム。プロトコルの制御情報をヘッダーに付加してある。BPDUは,あて先MACアドレスとして「ブリッジ・グループ・アドレス」と呼ぶ専用のマルチキャスト・アドレス「01-80-C2-00-00-00」(16進表示)を指定する(No.19 高速化を図った新しいスパニング・ツリー 図2を参照)。
CDN
content delivery networkクライアントのコンテンツヘのアクセスを最適化する仕組み。同一コンテンツを保存する複数のサー
バーを各地に置きユーザーにとって最適なサーバーからコンテンツを配信する。
EoMPLS
Ethernet over MPLS。MPLS技術を使ってMACフレームを転送する技術。
FDDI
fiber distributed data interface。伝送速度1OOMビット/秒のLAN。ビル内や敷地内のバックボーン向けリング型光LANとして普及した。アクセス制御方式は,トークン・パッシング方式を便う。
FTP
file transfer protocol。TCP/IPネットワーク上の2点間でファイルを転送するためのプロトコル。
FTTH
fiber to the home。収容局とユーザー宅を光ファイバで接続した通信システム。
GARP
generic attribute registration protocol。汎用属性登録プロトコル。属性情報を交換・登録するために使う。具体的な属性情報はGARPを利用する上位プロトコルに依存する。
GMRP
GARP multicast registration protocol。端末とLANスイッチの間でマルチキャストの受信情報などを交換するためのプロトコル。あて先アドレスは「01-80-C2-00-00-20」(16進表示)を指定する。
GVRP
GARP VLAN registration protocol。LANスイッチ同士で,VLANの構成情報などを交換・登録するためのプロトコル。あて先アドレスは「01-80-C2-00-00-21」(16進表示)を指定する。
IEEE802.1Q
VLANやQOS情報を格納するタグ・フォーマットを規定した標準仕様。
IEEE802.1w
隣接するブリッジ間であらかじめ切り替えに必要となる詳細情報を交換し合うことで,切り替え時間を短縮する。すでに2001年6月に標準仕様が固まっており,現在は承認手続きを取っている段階。
IETF
lnternet Engineering Task Force。インターネットで使う各種プロトコルなどを標準化した文書RFC(request for comments)を発行する組織。
IP-VPN
internet protocol-virtua| private network。IPに限定した仮想閉域網サービス。
IP電話機
VolP(voice over lP)技術を使って音声信号をIPパケットに変換する端末。IPネットワークを介した電話サービスを実現する。
LACPDU
link aggregation control protocol data unit。
LANスイッチ
受信したデータ・フレームの宛先を参照して出力先ポートを判別し,転送処理するネットワーク機器。スイッチング・ハブともいう。
LANスイッチのポートごとに端末をグループ化
LANスイッチによっては,ポート単位にVLANを設定する方法のほかに。MACアドレスや上位プロトコルの種類を指定してVLANを設定できる製品もある。
MAC
media access control。媒体アクセス制御。フレームの送受信方法やフォーマット,データの誤り検出などを制御する副層。
MAC制御輻輳
MAC副層の上位にあるオプションの副層。全2重のフロー制御を処理する。
MAC副層
媒体アクセス制御。データリンク層の下位副層で,フレームの送受信方法やフオーマット・データの誤り検出などを規定している。
MACフレーム
IEEE802.3で規定されたデータ伝送の単位。MACはmedia access controlの略。
MPLS
multiprotocol label switching。レイヤー2とレイヤー3の間に位置付けられるプロトコル。中継網のルーターが,IPヘッダーとPPPヘッダーなどレイヤー2ヘッダーの間に付与された「ラベル」の値を基にパケットを転送処理する。
MSP
managed service provider。アウトソーシングを受託するサービス事業者のうち,ECサイトなどのシステムの運用管理に注力し
たサービス・メニューを持つ事業者。運用管理サービスを主な収益源とする。
OC
optical carrier。SONETの伝送レート系列。基本伝送レートである51.84Mビット/秒をOC-1(oplica| carrier-level 1)と呼び,51.84Mビット/秒のn倍の伝送速度をOC-nと表す。
PEルーター
provider edge router。通信事業者網を構成するルーターのうち,網端でアクセス回線を収容するルーター。
PPP
point-to-point protocol。2地点間での通信に使うWAN用プロトコル。企業とプロバイダのルーター間でも使う。
SONET/SDH
光同期伝送網/光同期ディジタル・ハイアラーキ。光ファイバでデータを伝送するためのフレーム・フォーマットSONETは米国標準,SDHは国際標準で,155.52Mビット/秒以上のフレーム構成はほぼ同じ。
TCI
tag control information。タグ制御情報。優先制御とVLANの情報を指定するための2バイト長のフィールド。
TPID
tag protocol identifier。タグ・プロトコル識別子。このフィールドには,イーサネットを示す規定値「81-00」(16進表示)を指定する。
UTP
unshielded twisted pair。非シールドより対線。同軸ケーブルなどと比べて被覆が軟らかく,曲げにも強いため,敷設が容易である。一方.外部からの電磁波の干渉を受けやすいため,工場などノイズの多い環境には向いていない。
VID
virtual LAN indetifier。VLAN識別子。フレームが所属するグループを特定するためのフィールド。
VLANタグを拡張する機能
米エクストリーム・ネットワークスの「バーチャルMAN」や米ファウンドリー・ネットワークスの「スーパー・アグリゲーティットVLAN」,ユーザーと通信事業者それぞれのドメイン情報を付加するタグを追加している。
VPN
仮想閉域網。企業が通信事業者のサービスを利用しながら,自社で構築したネットワークと同じ使い勝手で利用できるネットワーク。
WWDM
wide wavelength division multiplexing。波長の異なる複数の光信号を1心の光ファイバで同時に伝送送する技術(WDM)の一種。波長間隔が広く増幅の必要がない。
カプセル化
階層構造で構成する通信プロトコル群で,あるプロトコルで扱うデータを別のプロトコルのフレーム構造に詰め込むこと。
キャッシュ・サーバー
Webコンテンツなどのネット上のデータを蓄積しておき,本来のサーバーの代わりにクライアントからアクセス要求のあった該当データを返送するサーバー。
広域イーサネット・サービス
イーサネット・フレームを透過的に転送するLAN間接続サービス。既存のLANスイッチを使ってバックボーンを構築し広域網でありながらLANと同様の通信環境を提供する。クロス・ウェイブ・コミュニケーションズの「広域LANサービス」,東京通信ネットワークの「PENELINK」,NTTコミュニケーションズの「eVLAN」などがある。
このポーズ時間の2倍
高速な方式の場合,同じビット時間でも実際の時間は短くなり,ポーズの制御が難しくなる。このため,ギガビット・イーサネットのポーズ時間は「指定値×1024ビット時間」と10M/1OOMの2倍に規定された。標準化作業中の10ギガビット・イーサネットでは10M/1OOMの60倍となる方向。
コリジョン信号
LAN上でデータが衝突した時に,それを知らせるために送り出される信号。
時分割多重方式
送出するデータを一定時間ごとに切り替えて,複数データを多重する方式。
上位ポート
通信で利用するツリー状の経路のうちルート・ブリッジに向かう経路に接続したポート。それ以外の経路につないだポートを「下位ポート」と呼ぶ。
冗長化
障害などに備えて通常の運用で必要なシステム以外に予備のシステムを追加し,バックアッブできるようにすること。例えば,ケーブルが断線したときに,別の経路でう回する方法がある。あらかじめ2台のLANスイッチを並列に設置しておき,障害時に片方だけを使うようにする方法もある。
全2重方式であれば方式を間わない
現状では.100BASE-TX同士や1000BASE-T同士といった同じ方式を束ねるのが一般的。
ストリーム・データ
データをダウンロードしながら再生する映像や音声などのデータ。
ストレート・ケーブル
両端のコネクタの同じピン同士を接続したケーブル。パソコンとモデムを接続する場合などに使われる。一方,パソコンとパソ
コンなど,同じ種類の機器を接続する場合には,クロス・ケーブルが用いられる。
セッション
ニつのシステム間で実行される通信の開始から終了までのこと。
ダイナミック・ルーティング
IPパケットの送出経路を決定する際に参照するルーティング・テーブルを動的(ダイナミック)に生成するための手法。ネットワークの構成変更を自動的にルーティング・テーブルに反映する。また,う回経路や代替経路を持つネットワークでは,ダイナミック・ルーティングを使うことで,経路の障害発生時に自動的に代替経路を選択できる。代表例としては,RIP,OSPF,BGP-4などがある。
タグ付きMACフレーム
基本MACフレームに対して,VLANやQoS情報を含む4バイト長の拡張フィールドを付加したフレーム。
基本MACフレーム1こ付加した4バイト長の拡張フィールド。タグのプロトコル情報を指定する2バイト長の「TPID」(tag protocol identifier)と,ユーザー優先度やバーチャルLANのグループ番号を指定する2バイト長の「TCI」(tag control information)で構成する。
データ・センター
Webサーバーなどのインターネット向けシステムを預かり,高速回線でインターネットを接続するサービスを提供する施設。信頼性の高いインターネット接続環境のために.電源設備やセキュリティ機器などを備えている。
低速プロトコル
リンク・アグリケーションの制御の基盤となるプロトコル。ハードウェア処理を必要としない程度の低速で処理できることを想定している。
どの心線に電流を流すか
UTPケーブルは,4対8心で構成するケーブル。10BASE-Tと100BASE-TXは,そのうち2対4心を,1000BASE-Tは4対8心すべてを,データ伝送に使う。すでに独自仕様のイーサネット給電機能を持つ製品が登場している。しかし,給電に利用する心線は各社で異なる。例えば米エンテラシス・ネットワークスの無線LANアクセス・ポイントは,10BASE-Tや100BASE-TXの仕様でデータ通信に利用しない心線を使う。米シスコ・システムズのLANスイッチは,データ信号と同じ心線を使っている。
トランキング
複数の回線を束ねて1本の回線として利用すること。IEEE802.3adでは「リンク・アグリゲーション」と呼んでいる。
バーチャルLAN
物理的なLAN構成とは独立に,ネットワークに接続した端末をグループ化する機能。またはその機能を使って論理的に構成したLANのこと。
バッファ
転送処理中のフレームを一時的に記憶しておくための物理メモリー。フレームのエラー・チェックで利用するほか,転送処理しきれないフレームを一時的に蓄積するために使う。
ビット時間
1ビットのデータを送信するのに要する時間。10Mビット/秒で0.1マイクロ秒。1OOMビット/秒で0.01マイクロ秒に相当する。
副層
OSI基本参照モデルの7階層をさらに細分化した層の構成要素。
フロー制御
データの受信側が送信側の伝送速度に追いつかなくなった場合に,送信側と受信側で速度を調整すること。
ブロードバンド・アクセス・サーバー
broadband access server。ADSLなど広帯域のアクセス回線用に作られたアクセス・サーバー。プロバイダの接続先選択機能などを持つ。
ブリッジ
複数のLANを接続するネットワーク機器。OSI基本参照モデルの第2層に当たる「データリンク層」のレベルで,データ・フレームを中継する。
フレッツ・スポットアクセス
NTT西日本が2001年10月22日から2002年1月31日まで実施する無線LANアクセス技術の実証実験。IEEE802.11b準拠の無線LANカードを使って,地域IP網経由でインターネットに接続できる。
ポイント・ツー・ポイント
2台のネットワーク機器あるいは端末をケーブルで接続する構成。主にUTPケーブル(非シールドより対線)を使って接続する。同軸ケーブルを使う10BASE5などの方式では,1本のケーブルを複数の機器や端末で共有する「バス型」の構成となる。
ポートVLAN
LANスイッチのポート単位にVLANを設定する手法。
ボトルネック
ネットワーク上でスムーズなデータ転送の支障となる部分。
マルチキャスト
特定範囲の複数の端末に同じデータを送信すること。あらかじめ登録された「マルチキャスト・アドレス」をあて先に指定する。これに対し,特定の1台の端末ヘの送信を「ユニキャスト」,すべての端末への送信を「ブロードキャスト」と言う。
マルチモード・ファイバ
光の伝搬モードが複数ある光ファイバ。これに対して伝搬モードが一つしかない光ファイバをシンクルモード・ファイバと呼ぶ。
ミラー・サーバー
オリジナルのサーバーと全く同じ内容を持つサーバー。オリジナルのサーバーに障害が発生しても,ミラー・サーバーに切り替えることでシステム停止などを防げる。
無線LAN
伝送路にケーブルを使用せず,無線技術を利用するLAN。配線が不要なため,頻繁にレイアウトを変更する場所やケーブルの敷設が困難な場所での用途やモバイル端末に向く
ユーザー・網インタフェース
利用者(ユーザー)と通信事業者のネットワーク(網)との間のインタフェース。
ラック
ネットワーク機器やサーバーなどを効率良く収容するために設計された棚。ラックのサイズに合わせたサーバーやネットワーク機器などを「ラックマウント機器」と呼び,これらを収容する。
リンク・アグリゲーション
サーバーとLANスイッチ,または2台のLANスイッチの間を接続する物理リンクを複数用意して1本のように見せる技術。高速なインタフェースを利用することなく高速化を図れる。2000年3月にIEEE802.3adとして標準化された。
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