Red Hat Linux 7.xのカーネルを再構築するには

 カーネル再構築の際、設定が不適切であったりするとシステムが起動しなくなる恐れがある。そこで、まずは起動ディスクを用意すること。作成していない場合はブートディスクを作成するにはを参照してほしい。また、オリジナルのカーネルは別の名前で保存しておくといいだろう。

 Red Hat Linux 7.xでカーネルを再構築するには、まずrootでログインしてカーネルのソースディレクトリに移動し、カーネルのパラメータを設定する(カーネルのパラメータを設定する際のツールを参照)。

# cd /usr/src/linux-2.4

 次に、以下のコマンドを実行してコンフィグレーション情報をインストール直後のカーネルの設定に合わせる。

# make mrproper

 そして、パラメータを変更する。

# make menuconfig ←configまたはxconfigでも可

 パラメータの設定が終了したら、以下のコマンドを実行する。

# make dep ←依存性の設定
# make clean ←ツリーソースの作成
# make bzImage ←カーネルを構築
# make modules ←モジュールの構築
# make modules_install ←カーネルモジュールのインストール

 SCSIを使用する(ルートパーティションがSCSIのHDD上にある)場合は、以下のコマンドを実行する。

# /sbin/mkinitrd /boot/initrd-カーネルのバージョン.img カーネルのバージョン

 カーネルのバージョンが2.4.5-4のときは、

# /sbin/mkinitrd /boot/initrd-2.4.5-4.img 2.4.5-4

となる。このファイルは、/etc/lilo.confの「initrd=」の行で指定する。

 最後に、カーネルをインストールする。

# make install ←カーネルのインストール

 後は、/etc/lilo.confを修正してliloコマンドを実行すれば終了だ。